経営者の悩みに、膝を突き合わせてとことん向き合い
実現のために知恵をしぼりたい。

大学を卒業してからは銀行に就職し、企業向け融資を担当していました。企業を訪問して社長さんに融資の提案をしてまわっていたのですが、その話のなかで当然資金繰りの話もでてきます。さらに資金繰りだけでなく、もっと広い経営の相談をされる社長さんもいらっしゃいました。
ところが大学を出たばかりの私自身には、肝心な財務や経営の知識がありませんでした。財務のことも、経営のこともよく知らず、悩みをもつ経営者を前に、役にたちたくてもたてない自分が非常に歯がゆかったです。

目の前で悩む経営者を見続けるうちに、「経営者の役に立ちたい」という思いが次第に強くなりました。ちょうど財務や会計に興味を持っていたので、数字から経営を理解してみよう、数字の部分で強みを持とうと決心しました。それから25歳のときに一念発起して銀行を辞め、会計の最高峰である公認会計士を目指しました。
銀行員時代の「経営者の役に立ちたい」という気持ちは私の大事な原体験です。税理士となった今でも目の前の人間に尽くし、役に立ちたいという気持ちを大事にしています。

公認会計士の受験のために銀行は辞めてしまいましたが、融資業務の経験はいまでも活きています。融資には銀行内部の審査がありますので、審査を通すためにどのような準備をすれば良いのか、実務経験を通じてしっかりコツを抑えられています。やはり資金繰りは企業の生命線ですので、資金を絶やさないように目配りは欠かせません。

公認会計士へ挑戦し、無事合格したのち、監査法人やコンサルタント会社に勤めました。企業の上場支援や事業再生など、他の税理士にはない経験を多く積むことができました。
とくにこれらのコンサルティング業務は会計だけとか、税金だけを考えれば良いわけではありません。人事労務や法務といった内部統制のほか、資金調達、利害関係者との調整など広い視野が求められます。これらコンサルタントの経験を、今では経営者の相談に乗るときに活かせていると感じます。
その後2011年にクローバー会計事務所を開設し、税理士として登録しました。監査法人時代の顧客は上場企業が中心でしたが、現在では中小企業のお客様が中心です。経営者との距離が近く、普段からたくさんの相談が寄せられることに非常にやりがいを感じています。
さまざまなキャリアや経験を通じて、銀行員時代に感じた「経営者の役に立ちたい」という思いを実現できていることに幸せを感じている毎日です。

経営者の「こうしたい」という思いには耳を傾けるのが、当事務所の方針です。とくに決算前には、「来期に向けてどうされたいか」相談の時間をとります。たとえば融資を受けたいのか、節税したいのかによって、適切な決算書のつくりは異なりますので、しっかり確認することがポイントですね。

融資を受けたいのであれば、銀行にとって魅力的な利益が見える決算書にすることが重要ですし、節税したいのであれば利益を抑えた決算書を目指します。決算書は見る人によって解釈も異なるので、見せる相手をイメージしながら経営者の思いを汲んだ決算書をつくります。

決算の時だけではなく、日常のコミュニケーションも大事にしています。経営者というのはどこか孤独で、悩みがあっても従業員には話せないことが多いです。経営の悩みも難しいものが多いので、話せる相手も少ない。悩みを抱える経営者にとって、私自身は身近な相談相手でありたいと思っています。

また、コンサルタントの経験があるので、専門外の人事労務や法律関係の相談も受け止めることもできます。解決の方針を経営者と相談して、実際の手続きや実務は専門家を紹介して対応してもらうことが多いです。

日常の相談では、こちらが答えを提供しないことがよくあります。話を伺っているうちに、経営者ご自身が考えを整理でき、頭の中をすっきりさせて帰られるパターンです。事務所に来る前より、すっきりした顔をされているのをみて、話を聞けてよかったと小さな幸せを感じますね。

当事務所のサービスは、リーズナブルな価格で提供したいと考えています。お客様によっては、会って相談したい人もいれば、まずは会計や税務の処理だけをやってくれれば良い、という人もいます。顧問料を安く抑えたいお客様には、クラウド会計やオンライン面談ツールを使って、少ない訪問で対応していますし、頻度の高い訪問をご希望されるお客様には、毎月訪問するなど柔軟に対応させていただいています。

また、若い会社に対して手軽な価格でサービスを提供するだけでなく、企業の成長に応じたオプションサービスも低価格で提供しています。たとえば事業拡大のため他企業を買収したい、あるいは世代交代のために事業承継をしたいと考えた場合には、株価の算定が欠かせません。上場していない企業は株価の市場価格がありませんので、財務情報などをもとに1株の価値を計算します。

買収も事業承継も、企業にとって大きな転換点。そのような大きな転換点を不安なく迎えるために、株価算定のような専門性の高いサービスこそ、高品質・低価格で提供することが付加価値だと考えます。

税理士はサービス業なので、提供できる付加価値にこだわりたい。経営者の方には悩みだけでなく、会社の成長や展望を大いに語ってほしいと思っています。

ぜひお声がけください。